杉原孝芳氏の水彩画が掲載されている本の紹介



 『いきいき水彩画1』(日貿出版社・編)


 全国の水彩画の指導的な立場にある画家、愛好者などが

全国の地方色豊かな作品を発表している。

 また、初心者向けの技術指導も行っている。

 この本を読めば、水彩画の魅力が深まり、併せて描いて

みようという気持ちが湧いてくる。水彩画愛好者必読の本

である。

 この中で、杉原氏は次のように述べておられる。


「出雲路スケッチ」より


「日本は豊かな国だと思う。海外にも何回も出かけたが、

日本の良さは、今にしてよく分かる。青春の気負いに満ち

た絵のテーマは抽象的であったり、独創的であったりする

が、今追究している絵はそんな絵ではない。穏やかで、慈

愛に満ちていて、人々を懐深く抱きしめてくれるようなや

さしい絵。それは、今この身を置く風景、私を育て、見守

り、慰めてくれた風景であろうと思う。

 私の描く風景は、私が深く愛する風景である。」